EQAOの個別授業における"科目"とは、単なる作業の羅列ではなく、「なぜそれを行うのか」「どんな目的で存在しているのか」という本質を軸に構築されています。
このガイドでは、授業で扱う10大科目の詳細と、EQAOが大切にしている思考の順序を解説します。
授業を担当する際は、常にこの順で考えます
科目ごとに "なぜそれをやらなければならないのか" を明確に伝えることで、生徒は表面の作業ではなく 背後にある構造・目的・意味 を理解できます。
こうした「なぜ」を理解した生徒は、作業が自走化し、理解が深まり、書類・小論文・面接での安定感が飛躍的に高まります。
「なぜ」を理解した上で、初めて「どうやって」が意味を持ちます。
科目のHowは、生徒が迷わないように導くための"具体的な実施方法"であり、メンターは必ず 基準・型・プロセス を意識して説明します。
科目ごとに何をやるのかは多岐に渡りますが、重要なのは「What単体で完結させない」というEQAOの思想です。
これらはすべて独立しているのではなく、Whyから連続した一貫した道筋の上に置かれています。
授業で扱った内容が必ず1つの科目に完全一致するとは限りません。生徒ごとに進行状況や課題が違うため、科目はあくまで「この内容はこのカテゴリに該当する」という包括的な枠として扱います。
総合型選抜とは何か、従来入試との違い、大学側が見ている評価軸を体系的に理解する科目です。最終成果物(書類・面接・小論文)までの全体像を先に把握し、逆算の軸を作ります。
評定・英語資格がどのように扱われるのか、最低ラインと加点ポイントを理解します。自分がどの程度有利/不利か、どこまで対策が必要かの"現実"を可視化します。
大学→学部→学科→教授→授業の順で調べる"検索動線"と判断基準を学びます。併願校の役割や「入れ物としての併願校ではなく戦略的併願」の考え方を理解します。
公式サイト・シラバス・研究業績・科研費情報から、教授の専門性を読み解く科目です。"教授=大学の思想そのもの"であるという前提で、マッチング軸を作ります。また、なぜそれが必要かも解説。
自己分析→研究テーマ→書類→小論文→面接の流れを時系列で見える化します。"今どこにいるか/次に何をするか"を迷わず進める進路地図を作ります。
成功体験・失敗体験・感情の山谷を整理し、価値観の根源を特定します。この科目で「自分の物語の論理的説明」ができるようになります。
興味・強み・弱み・課題・モチベーション要因を言語化します。"なぜ自分はこの分野を目指すのか"の中核がここで固まります。
Who am I / Why me / What should I do を構造化する科目です。大学に提出する自己像の"軸"をブレなくします。
現状値と目標値を比較し、到達までに必要なタスクを明確化します。学習計画・資格計画をこの段階で確定させます。
これまでの学校内外の活動を全て書き出し、意味付けを行います。表面的な活動ではなく、"その行動が示す性格・強み"を抽出します。
「自分だからこそ語れるテーマ」を構築するための原材料を揃えます。興味・強み・経験・課題意識をクロスさせて仮説案を複数作ります。
過去の合格者の共通項を分析し、評価される構造を学びます。"大学が何を求めているか"を具体例から理解する科目です。
研究テーマが総合型選抜の核心である理由と、どこで使うのかを整理します。書類・面接・小論文すべてに必要であることを実感してもらいます。
自己分析素材からテーマ候補を複数生み出す思考技法を実践します。学術性・独自性・実現可能性を満たすテーマに絞り込みます。
論文の探し方・教授研究の読み方・先行研究との関係を学びます。"ただの興味"を"学術的主張"へ変換する手法を習得します。
リサーチクエスチョン→仮説→検証→再設定の思考過程を学びます。大学で学ぶ姿勢を示す"学術的筋力"を鍛えるフェーズです。
研究テーマと大学の理念・カリキュラム・教授研究を照合します。"その大学でなければならない理由"を構造的に作ります。
倍率・試験方式・専願/併願可否を踏まえて併願戦略を作ります。第一志望を軸にズレない併願構造を持たせます。
フィールドワーク・簡易調査・読書分析など小さな研究を実施します。"口だけではない"実践的証拠を作る大事な科目です。
関連領域の知識と専門用語を吸収し、主張の根拠を補強します。大学レベルの学術的思考の基礎を身につけます。
活動歴・研究・強みを一枚で伝えられる整理を行います。面接・書類での説得力が劇的に上がります。自己推薦書や活動報告で使用します。
小論文が「思考の試験」であることを理解し、大学が求める視点を掴みます。結論・理由・根拠・反論・再主張の論理構造を学びます。
感情論・一般論・断定・浅い例示など、落ちる書き方を排除します。"伸ばす前に削る"ことで文章が一気に整います。
結論 → 理由 → 具体例 → 反論 → 結論 の構成を実践します。どの大学でも使える共通型を身につけます。
短文・基礎課題を通して思考のスピードと文章の基礎体力を付けます。まずは"書ける状態"を作ります。
資料読解・データ分析・要約・複雑テーマなど応用課題に取り組みます。"大学レベルの文章力"へ引き上げる科目です。
志望校の癖(論調・形式・事例の扱い・文字数)を徹底把握します。"その大学に合わせた書き方"へ最適化します。
志望理由書は「研究テーマ×大学の思想の接続」で作ることを理解します。自己PRではなく、学術的志向で構築する姿勢を固めます。
抽象論・熱量だけ・関係ない経験の羅列を排除します。合格者が絶対にしない"落ちる要素"を先に除去します。
きっかけ → 課題意識 → 試行錯誤 → 学びの必要性 → マッチング → 学習計画。この"黄金構成"を型として習得します。
大学公式資料を深読みし、志望理由書に必要な情報を抽出します。"その大学じゃないと意味がない"根拠を作ります。他大学も調べて比較調査を行います。
実際に書き、添削を重ね、論理と熱量を最適化します。面接と書類の一貫性も同時に整えます。
自己推薦書の目的・位置づけ・大学側の評価観点を整理します。自己PRではなく"大学が見たい要素"を理解します。
主観の羅列・感情依存・長文化を防ぎます。読み手にストレスを与えない論理構造を作ります。
強み→根拠→結果→学び という構造でアピールを作ります。抽象語ではなく"行動と言語化"で説得力を作る科目です。
実際の提出レベルまで書き上げ、面接との整合性を確保します。書類全体を俯瞰し、一貫性を最終チェックします。
課題レポートは"大学から与えられたテーマに対し、論理的に思考する力"を示す科目です。問われている意図・評価軸・構造(結論→理由→根拠→考察)を理解し、自己主張を整理します。
感情論・抽象論・テーマ逸脱・主観的体験の羅列/剽窃など"点数が下がる要素"を明確に排除します。大学側の意図からズレないためのチェック観点を習得します。
序論・本論・結論の型を基礎とし、論理の流れ・段落構成を整えます。読み手に負担を与えない"骨格の強い構造"を作る方法を学びます。
与えられた資料・データ・文章から"使うべき情報だけ"を抽出する技術を身につけます。主張の根拠を強化し、論理と資料の接続の仕方を実践します。
実際に課題レポートを書き、添削を通して論理性・構造・言語表現を改善します。書き直しのプロセスで「学力の伸び」を可視化させます。
プレゼンは「伝える」ではなく「理解させる」技術であることを学びます。資料→発話→非言語→想定質問の4点を総合的に扱います。
論理構成・ビジュアル配置・スライドの役割を理解します。大学生・社会人レベルの資料作成を身につけます。
声量・間の取り方・姿勢・表情/入退室/所作/服装/髪型をコントロールします。"話す内容と同じくらい評価される項目"を強化します。
スクリプト作成→暗記→台本なし発表までを体系化します。何度も練習し、自然な発話へ変換します。棒読みにならないように練習を重ねます。
面接は「研究テーマ・書類の深掘り」であるという本質を理解します。好印象や雰囲気ではなく"学術的優位性"で戦う準備をします。
抽象論・矛盾・視線逸れ・言葉遣いミスなど減点リスクを排除します。面接の"失点ポイント"を明確にします。
よく出る基礎質問100問を全て言語化し、口で答えられる状態にします。練習量が結果に直結する科目です。
反論・矛盾指摘・価値観の揺さぶりへの対応力を身につけます。動揺せずに"研究テーマに戻る"技術を習得します。
棒読み防止・緊張対策・声量調整を行います。第一印象と安定感を作る最後の仕上げです。
本科目は、書類・小論文・面接・課題レポート・プレゼンテーションなど すべての科目の最終調整を行う総仕上げの科目です。新しいことを詰め込むのではなく、これまで積み重ねてきた知識・思考・構造を再整理し、当日アウトプットしやすい状態に整えることが目的です。
• 書類(志望理由書・自己推薦書・活動報告書・課題レポート等)の最終チェック
• 小論文の型・視点・禁止事項の最終確認
• 面接で答える中心軸(研究テーマ・学びの必要性・大学マッチング)の整理
• プレゼン資料・非言語・台本の最終微調整
• 受験直前のメンタルケア(思考の整理/不安コントロール)
• 当日の動線・対策の最終確認
"何かを新しく足すフェーズではなく、必要なものを取り出しやすい状態に整える整理整頓フェーズ"です。